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アルツハイマー病は25年も前から進行している

DIAN研究(最も進んでいる認知症予防研究の一つ)では、「キャリア」と呼ばれるアルツハイマー病の原因遺伝子を持った人たちと、「ノンキャリア」と呼ばれる原因遺伝子を持たない人たちの脳の違いを調べます。

これにより、アルツハイマー病を発症する人たちの脳の中で何が起きているのかが正確に分かってきました。

まず、「脳のゴミ」であるアミロイドβから見てみましょう。

図1は脳内のアミロイドβがどれくらい溜まっているかということを示したグラフです。

このグラフから、キャリアの人の脳内では、なんと発症の25年も前からアミロイドβが溜まり始めているのがはっきりと分かります。(発症後は徐々に減少に転じています)

図1

出典:Clinical and Biomarker Changes in Dominantly inherited Alzheimer’s Disease より

 

 

次に「脳の毒」であるタウを見てみましょう。

図2によれば、キャリアの人の脳内では、発症の15年前からタウが増加し始めています。

つまりキャリアの人たちは、発症の15年も前から脳の神経細胞が徐々に死に始めているということです。

図2

 

出典:同上

 

 

脳の神経細胞がアミロイドβやタウによって破壊されていることは、記憶をつかさどる脳の部位「海馬」に着目すれば分かります。

図3は海馬の大きさを示したグラフです。

こちらもアルツハイマーを発症する15年前から徐々に小さくなり始め、10年前から急速にそのスピードが速くなっています。

この発見は画期的なもので、ここからアルツハイマー病の研究は新しい段階に入りました。

図3

出典:同上







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