自分の仕事(認知症予防講座)が
社会貢献につながっていると思えるからこそ、
より一層やりがいを感じています。
- 清水 渚 さん(福井県坂井市 在住)
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パソコン教室★ウォンツ!福井本校 教室長
認知症予防活動支援士
※肩書きや資格は2017年7月インタビュー当時のものです
認知症予防教室の季刊誌として「いきいき通信」を地域に配布しています!と清水さん。
パソコン教室での認知症予防講座について
「認知症予防を勉強していくと、日頃教室で行っている学習活動が認知症予防につながることがわかり、自信になりました。」
──まずはパソコン教室のお仕事をはじめられたきっかけを教えていただけますか?
清水 渚さん(以下 清水さん) 大学卒業後は、音楽の先生として高校で働き、結婚後は、音楽ホールの事務局で働いていました。
その事務局では、パソコンを使ってHPやチラシを作る仕事をしていたのですが、パソコンは元々好きでしたので、働いていて楽しかったですね。
その後、子どもが大きくなってきてからは、パソコン教室なら、自分が好きなことを仕事にできるし、教員として勉強してきたこともいかせると思って、今のところに来たのです。
働きはじめてから7年が過ぎ、一昨年から教室長として、教えるだけでなく、教室運営にも携わっています。
──そうだったのですね。教室ではパソコンを習うシニアの方も多いと聞いております。
清水さん 町内会の役が回ってきて、パソコンを使う必要ができたのをきっかけに、教室に足を運んでくださるシニアの方が多いですね。
最近だと「スマホ・タブレットを使えるようになりたい!」という声をたくさん聞きますよ。
──パソコン教室で認知症予防講座を始めるきっかけは何でしたか?
清水さん あるときに参加した講演会で、パソコンが認知症予防によいと聞いたのがきっかけでした。
その後、認知症予防のことについて勉強していくと、日頃教室で行っている学習活動が認知症予防につながることが理解でき、自信になりました。
そこからパソコン教室向けの認知症予防プログラム※を導入して、今では複数のクラスを開講し、シニアの皆さんとわいわい楽しく授業をしています。
※ 株式会社ウォンツ・ジャパン開発「脳×元気®」プログラム
認知症予防活動支援士取得のきっかけとよかったこと
「認知症予防の知識を持っていることで、教室での活動にしっかりと理由付けができるのは大きいですね。」
──ここからは認知症予防活動支援士についてお尋ねいたします。この資格を取得されたきっかけは何でしたか?
清水さん 認知症予防講座を行うにあたって、情報収集は以前から行っていました。
ですが、さらに最新の情報を学びたいと思い、認知症予防活動支援士の講習会に参加したのです。そこで無事に合格し、資格を取得しました。
──講習会に参加されていかがでしたか?
清水さん 先生の講義はとても勉強になりました。
お話の中で地方での認知症のケースが取り上げられていましたが、私が住んでいる福井県は車社会ですので、認知症の方が増えるのはすごく怖いと思います。
教室での予防活動をもっと広めていきたいと感じました。
──資格を取得してよかったことはありますか?
清水さん そうですね、認知症予防の知識を持っていることで、教室での活動にしっかりと理由付けができることが大きいですね。
例えば「みんなで話すこと」一つとっても、認知症予防になぜつながり、どうすればより効果的なのかを具体的にお伝えしています。
そして、資格を取得していることが、伝えるときの自信にもなっています。
認知症予防講座のお仕事について
「一生懸命な生徒さんと一緒に楽しく授業ができることが一番のやりがいです。」
──認知症予防講座のお仕事について、やりがいや魅力を教えていただけますか?
清水さん 受講した最初の頃は、「私はできないわ」とおっしゃっていた方も、通っている内にいきいきとされるのを見るのが、とても楽しいですね。
だんだんと好奇心が出てきて、「少し難しくても、やってみよう!」というように、生徒さんの姿勢がいつの間にか前のめりになっています。
自分が使っているパソコンやタブレットの機能を皆さんにもっと教えてあげたいと思っていますが、一生懸命な生徒さんと一緒に楽しく授業ができることが一番のやりがいですね。
また、自分の仕事が社会貢献につながっていると思えるからこそ、より一層やりがいを感じているのだと思います。
──なるほど。素晴らしいです。では、最後にこれから認知症予防活動支援士を目指す皆様にメッセージをお願いします。
清水さん 仕事に役立つし、勉強することで、人とのかかわり方が大きく変わってきます。
自分の両親や親戚、家族、地域のシニアの方、身の回りの方々など、それこそ普段のいろいろな社会生活の中で役立つ資格だと思います。
たくさんの人に取得してもらって、皆さんお互いに優しく、それこそ地域全体でシニアを含めた皆さんが過ごしやすい社会にしていけたらと思っています。