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第13回四国地域障害者歯科医療推進協議会にて講演をさせていただきました

2024年10月6日(日)に四国障害者歯科医療推進協議会様からのご依頼で、香川県で第13回四国地域障害者歯科医療推進協議会にて講演をさせていただきました。

久しぶりの四国への出張で懐かしさを覚えつつ、約60名の歯科医師の先生、歯科衛生士の先生に向けて口腔内環境と認知症の関係をお話しし、

さらに歯科領域に関わる方へ、認知症予防のために頼りになる専門家としての意識を持っていただきたいと私の思いをお伝えしました。

最近では口腔内環境が体全体の健康に関与することは多くの方が知っている事実となりました。

もちろん認知症も例外ではありません。

認知症が進行する原因である「炎症」も「毒素」も、口腔内の環境と関係しています。

特に、歯周病菌の1つである「ポルフィロモナス・ジンジバリス」は、アルツハイマー病の方の脳内で見つかっています。

私がお伝えしたのは、

認知症が進行したから、歯ブラシができなくなる等で口腔内環境が悪化して歯周病や虫歯などから歯がなくなっていく、

のではなく、

口腔内環境の悪化から認知症のリスクが上がっていく、

と考えていただきたい、ということです。

ですから、歯医者さんというのは認知症を予防するために早くから相談できる専門家なのです。

もしかしたら、中には30年も40年も同じ歯科医院に通っていらっしゃる方もいると思います。

それだけ身近な専門家ですから、歯科医院の先生や歯科衛生士の先生、スタッフのみなさんとはぜひ一緒に認知症予防について考えていきたいと思っております。

今回の講演では、認知症の基本的な定義や症状、種類などの知識から、

認知症予防のための生活習慣の改善のポイント、

そして認知症の方へ対応で大事な考え方をお話しさせていただきました。

私もまだまだ歯科領域と認知症の関係について勉強不足なところがあると痛感しましたので、

認知症予防活動をお願いする立場として、もっと研究をするべきだと背中を押していただけました。

四国地域障害者歯科医療推進協議会の皆様が地域の方のために尽力されている”気迫”に終始感動させていただきました。

関係者の皆様、このような機会を設けていただいてありがとうございました。


認知症協会では認知症予防に関する講演を、講師派遣による現地講演、オンライン講演ともに行っております。

認知症予防研究の専門家や講演歴豊富な認知症予防活動支援士などが、「物忘れと認知症との違いは?」「認知症予防のメカニズム」「認知症になっても、人生の質をさらに上げるには?」や、ご依頼にテーマに沿った内容を最新の研究事例を踏まえながら、わかりやすくお伝えします。

  • この記事を書いた人

山根一彦 医学博士

一般社団法人認知症協会理事。徳島大学大学院医科学教育学部卒。医学博士。 生体防御・感染症代謝を専門とし、ミトコンドリアの活性化、インフルエンザの重症化等を研究。第一三共ヘルスケア株式会社、SBIアラプロモ株式会社など、複数の大手製薬企業で商品の開発・改良に参加。知財として価値の高い複数の特許を取得。 2017年、認知症協会理事に就任。以後、認知症予防に関する講演・執筆活動を行う。2018年より一般の読者向けに無料メール(LINE)マガジンを開始し、現在の購読者は80,000人超え。著書「認知症にならない最強の食事」。

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