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にも書いていますが、
米ぬかや玄米に多く含まれている「フェルラ酸」は、強い抗酸化作用がある天然ポリフェノールとして知られています。
漢方でも代表的な生薬である「当帰」に含まれており、その効果効能は昔から経験によって確立されてきました。
近年では、認知症予防効果があるという論文がいくつか発表され、物忘れサプリメントとしても摂取している人も多いです。
株式会社ファンケルも2016年にフェルラ酸が神経細胞内のリン酸化タウタンパク質の量を低下させることを発表しています。
認知症予防効果が期待できるフェルラ酸ですが、食品から摂取するとなると米ぬかや玄米となり、美味しいイメージがあまりない食材になります。
そこで今回は、簡単に食べれるスムージーにしてみましたので参考にしてみてください。
発芽玄米とバナナの優しいスムージー
【材料】
有機発芽玄米 50g
有機無調整豆乳 150cc
オーガニックバナナ 1本
【作り方】
下準備:発芽玄米を炊いてあら熱をとっておく。バナナは冷凍しておく。
①ミキサーにすべての材料を入れ、なめらかになるまで撹拌する。
(トッピング:小豆)
※ミキサーが空回りする場合は、シリコンヘラや箸などでこびりついた材料を落としたり混ぜたりして、再度撹拌してください。
~レシピで使った食材の豆知識~
《発芽玄米》
玄米を水に浸してわずかに発芽させたものが発芽玄米です。
玄米より栄養価が高くて消化吸収が良く、白米に近い柔らかさで食べやすくなっています。
発芽玄米には健康に良い栄養成分がたっぷりと含まれています。
代謝を助ける働きのあるビタミンB群、腸内環境を整える食物繊維、老化予防の効果のあるビタミンE、体調を整えてくれるカルシウムやマグネシウムなどのミネラル、また白米からは摂取するのが難しいオリザノールやリラックス効果のあるGABAも豊富に含まれています。
発芽の過程で増加する「GABA(γアミノ酪酸)」には、認知症や抗がん作用があると言われています。
低GI食品なので、血糖値の上昇が抑えられて生活習慣病の予防やダイエットにも効果的です。
発芽玄米は米アレルギーとなるアレルゲンが白米や玄米と比べて低減化されているので、軽度の米アレルギーの方は食べられる可能性があります。
《豆乳》
豆乳には良質なたんぱく質が豊富に含まれています。
大豆サポニンは、抗酸化作用がありコレステロールを低下させて動脈硬化や高血圧を予防する効果があるといわれています。動脈硬化や高血圧、高脂血症は認知症の一因になると言われているので、認知症予防に最適な成分です。
大豆レシチンは、血管を若々しく保ったり、脳の情報伝達をスムーズにして記憶力を高める効果があります。
認知症予防レシピの基本は、より良いものをシンプルに美味しく食べることだと考えています。
食材にはこだわるべきです。
特に玄米は農薬が問題になります。
ちなみに、
お米は、重層構造をしており一番外側の層が籾殻で順に果皮→種皮→アニューロン層→サブアニューロン層→胚芽・胚乳となっています。
玄米とは、お米から籾殻を取り除いたものであり、
白米とは、サブアニューロン層と胚乳のみになった状態をいいます。
お米の残留農薬は、胚芽や果皮・種皮・アニューロン層に溜まりやすいといわれていますので、普通栽培の玄米は農薬を摂取することになっていましいます。
安全なフェルラ酸を食品から摂取するためには有機栽培のものを選ぶしかありません。
それが難しい場合は、安全性の高いサプリメントを選んで摂取することになります。