市販のルーを使わず簡単チキンカレーで認知症予防

認知症予防に良い成分 認知症予防レシピ

認知症予防レシピの大定番!市販のルウを使わずに簡単チキンカレー

インドの人は認知症になりにくい!その予防効果はカレーにあった?!

↑の記事でも書きましたが、インドの人は統計的に認知症になりにくいことが分かっています。

その理由の1つがカレーに含まれるターメリックつまりウコンだと言われています。

余談ですが、カレーは最も身近な認知症予防料理だということで、私も趣味でカレーの勉強をしています。

なかなか奥が深くておもしろい世界です。

というわけで、

子どもも大人もみんな大好きなカレー!を紹介します。

今回は小さいお子様も食べやすいチキンカレーを作ってみました。

実は、市販のカレールウやレトルトカレーには、

認知症に良くないとされる植物油脂(サラダ油、パーム油、大豆油など)や添加物が使われています。

植物油脂、植物脂がよくないとされる理由はいろいろありますが、高温に熱すると発がん物質が生成されるトランス脂肪酸が含まれることや、油の抽出時に毒性の強い溶剤を使うことがあることなどがいわれていますが、

認知症予防の観点から言うと、体内でも固まりやすい飽和脂肪酸が多い植物油脂は極力使わないほうがいいでしょう。

良い油(オリーブオイルなど)とカレー粉を使って、ぜひ自分で作ってみましょう!

認知症予防に基本のカレーレシピ

【材料】

地鶏もも肉  600g

玉ねぎ  中3玉

オーガニックトマト缶  400g

ニンニク 40g

生姜  40g

エキストラバージンオリーブオイル  100g

※塩  15g

※カレーパウダー  20g

※ターメリック  10g

  600cc

【作り方】

①ニンニク、生姜、玉ねぎはみじん切り。

鶏肉は食べやすい大きさにキッチンバサミでぶつ切り。

②エキストラバージンオリーブオイルを鍋に入れて熱する。そこにニンニクを入れてキツネ色になるまで炒める。

③ニンニクの香りがしてキツネ色になったら玉ねぎを加えて柔らかくなるまで炒める。

④玉ねぎがしんなりしたら、生姜、トマトを加えて炒める。さらに※の調味料を加えて炒める。

⑤鶏もも肉を加えてトロンとするまで水分を飛ばす。

⑥トロンとしてきたら水を加えて強火でアクがなくなるくらいまで煮込む。

出来上がり!

~レシピで使った食材の豆知識~

《鶏もも肉》

肉厚で、弾力、ツヤがあり、引き締まっているものを選びましょう。

肉質が柔らかくて牛肉や豚肉に比べて消化が良いので子どもや高齢者も食べやすいです。

身の周囲や皮にはコラーゲンが多く、ビタミンAとともに美肌に効果的です。

ビタミンAはムネ肉に多く含まれています。ビタミンB群やビタミンKも豊富で、エネルギー代謝促進や疲労回復に効果があります。

余談ですが焼き鳥の皮など、脂肪の塊に火を通したり油で揚げたようなものは前立腺癌を進行させやすくなるというデータもありますので、鶏皮はほどほどにしましょう。

《ターメリック》

カレー粉のスパイスの中の1つのターメリック(ウコン)に含まれているクルクミンは、ポリフェノールの一種で認知症予防にかなり効果があるといわれています。

インド人の認知症発症率がアメリカ人の1/4というデータがあります。

理由の1つとされるのがインドの国民食であるカレーです。

カレーには様々なスパイスが含まれていますが、その中でもターメリック(ウコン)にクルクミンは抗酸化作用が高く

またアルツハイマー型認知症の原因物質とされるアミロイドβの脳内への蓄積を防ぐ効果があるといわれています。

【ウコンの種類】

ウコンにはたくさんの種類があります。

日本では主に3種類のウコンが栽培されています。

「秋ウコン」・「春ウコン」・「紫ウコン」の3種類です。

※通常ウコンというときは「秋ウコン」をさします。

クルクミン含有量

秋ウコン 1.1~4.8%

春ウコン 0.3%

紫ウコン 0%

上の表からもわかるように、秋ウコンのクルクミン含有量がダントツに多いです。

このことから、クルクミンの効果を得たいなら「秋ウコン」を選びましょう。

【どのくらいのターメリックを食べれば効果があるのか?】

1日の目安摂取量は3g(約小さじ一杯分)程度といわれていますが、

認知症予防の観点から言えば、毎日この量を食べ続けないといけないと考えるよりも、

「今日はカレーでターメリックの抗酸化力を摂取できたしアミロイドβも減った!」

と考えて細かい量や毎日食べることは考えなくていいでしょう。

0ではない毎日を送ることの方が、100の毎日を送ることより重要です。

クルクミンは水に溶けにくく、体内で非常に吸収されにくい性質があります。

水に溶けにくいですが、脂溶性で油には溶けやすいため、油を使って料理をすると吸収率が良くなります。

ワンポイントアドバイス

スーパーなどで売っている市販のカレー粉やカレールウはウコン含有率が低いので、もし市販のものを使ってカレーを作るときは、追加でターメリック(ウコン)を混ぜるといいでしょう。

さらに、きな粉や大豆を入れるとレシチン効果でクルクミンの吸収率が高くなります。


是非、手作りカレー作ってみてくださいね。

具材や分量、スパイスを加減することで無限のバリエーションがあるのがカレーです。

我が家の定番カレーを作る楽しみも味わってみてください。

  • この記事を書いた人

山根一彦 医学博士

一般社団法人認知症協会理事。徳島大学大学院医科学教育学部卒。医学博士。 生体防御・感染症代謝を専門とし、ミトコンドリアの活性化、インフルエンザの重症化等を研究。第一三共ヘルスケア株式会社、SBIアラプロモ株式会社など、複数の大手製薬企業で商品の開発・改良に参加。知財として価値の高い複数の特許を取得。 2017年、認知症協会理事に就任。以後、認知症予防に関する講演・執筆活動を行う。2018年より一般の読者向けに無料メール(LINE)マガジンを開始し、現在の購読者は80,000人超え。著書「認知症にならない最強の食事」。

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