いちごとトマトの認知症予防レシピ、スムージー。

認知症予防レシピ

抗酸化力抜群!ベリーとトマトとニンジンの認知症予防スムージー

ベリーをよく食べる人は認知症になりにくい!情熱の赤いスムージー

ブルーベリーに代表出されるベリー系は、認知症予防食材として知られています。

アメリカ、シンシナティ大学の研究で、ブルーベリーがアルツハイマー型認知症の改善に効果があるという研究結果を発表しました。

具体的に改善したのは、脳の活動を活発にしたことで実際に記憶の改善が見られ、言語の理解力が増した、ということです。

ベリー系にはアントシアニンをはじめとしたポリフェノール類が含まれていて、

抗酸化力が強く、認知症の発症を加速させる活性酸素を除去してくれます。

ベリー系なら同じ作用が期待できるので、今回は現在の季節感もありますのでいちごにしてみました。

さらに抗酸化力が強いリコピンを多く含むトマトを加えて、抗酸化力抜群の赤いスムージーを作ってみました。

是非お試しください。

認知症予防レシピ〜いちごとトマトの情熱の赤いスムージー〜

【材料】2~3人分くらい

有機無調整豆乳  300cc

冷凍オーガニックストロベリー  15個

オーガニックにんじん  1本

ミディトマト  4個

オーガニックバナナ  2本

【作り方】

下ごしらえ:作る前にあらかじめバナナを一口大に切って冷凍しておきます。

①にんじんを適当な大きさに切る。

認知症予防レシピ トマトといちごのスムージー

②材料を全てミキサーに入れてスイッチオン。全部が混ざってなめらかになったら出来上がり!

認知症予防レシピ トマトといちごのスムージー

認知症予防レシピ トマトといちごのスムージー

いちごとトマトの認知症予防レシピ、スムージー。

※今回はにんじんとトマトは生のまま使いました。バナナといちごは必ず冷凍しています。にんじんは生のまま使うことが多いです。トマトはその時によって違います。トマトなど水分の多いものはスムージーがゆるくなり過ぎる事があるので気をつけて下さい。冷凍しておくとゆるくなるのを防ぐことができます。

※ゆる過ぎる時は氷を入れて調整してみて下さい。

※今回は、認知症予防のために豆乳を使いましたが牛乳・アーモンドミルク・ココナッツミルクなどでもOKです。

※無調整豆乳が苦手な方は、調製豆乳でもOKです。

※ミキサーはVitamixを使用しています。普通のミキサーの場合は、材料を全て細かく切ってからミキサーを回しましょう。

【飲んだ感想】

いちごの香りが良くて、バナナと豆乳でまろやかな味になっておいしかったです。

濃いピンク色もキレイです。

トマトとにんじんは主張していないので苦手な子どもさんでも食べやすいのではないかと思います。うちの子どもは毎回おかわりして食べます。

トマトの加えることで、いちごの甘み・酸味・コク・味が引き締まって深くなった感じがしました。

~レシピで使った食材の認知症予防豆知識~

《いちご》

ベリー類をたくさん食べる女性は、認知機能低下のリスクが低いそうです。

研究によると、いちごやブルーベリーなどのベリー類にはフラボノイドという成分が豊富に含まれています。フラボノイドには、抗酸化作用と抗炎症作用があり、認知機能に悪影響を及ぼす可能性のあるストレスや炎症を軽減させる効果があります。

ベリー類なら好きな人も多いと思うので、おいしく楽しく認知症予防ができそうです。

《トマト》

トマトに豊富に含まれているリコピンという成分には強力な抗酸化作用があります。

リコピンはカロテノイドの一種で、果物や野菜などに含まれている赤い天然色素のことです。このリコピンはカロテノイドの中でも抗酸化作用が強く、βカロテンの約2倍、ビタミンEの約100倍も効力があると言われています。

抗酸化作用とは、体内で作られる活性酸素に対抗する作用です。

活性酸素は体内で細胞やDNAを傷つけ、老化を促進させたり生活習慣病やガンの原因になると言われています。

これまでの研究により、リコピンには神経保護する作用、コレステロールを下げる作用、動脈硬化予防する作用、ガンの抑制作用があることがわかっています。

そして、脳の炎症を抑制してアルツハイマー型認知症の予防に効果が期待できるそうです。

トマトに含まれているリコピンの含有量は完熟度によって違い、完熟トマトの方がリコピンが多いです。

リコピンは熱に強い成分なのでトマト缶やトマトジュースなどのトマト製品からでも摂取できます。また、リコピンは油に溶けやすい性質を持っているので、油を使った調理法で吸収率がアップします。

《にんじん》

にんじんにはカロテンが豊富に含まれています。緑黄色野菜の中でも特に多く含んでいます。カロテンは、免疫力を高めて病気になりにくくする働きがあります。また、粘膜や皮膚を正常に保つ働きがあります。

抗酸化作用も強く、動脈硬化やガンの予防、老化を抑制する働きなどがあるので認知症予防にも効果が期待できます。

カロテンは皮の近くに多いので、皮をむかずにそのまま調理するのが良いです。また、油で加熱調理することで体内での吸収率がアップするので、エキストラバージンオリーブオイルなどで炒めたりするのがおススメです。

《豆乳》

豆乳には、イソフラボン、サポニン、レシチン、ビタミンB群、ビタミンE、カリウム、マグネシウム、不飽和脂肪酸、フィチン酸、オリゴ糖などの栄養成分が入っています。

サポニンは、血液中の中性脂肪やコレステロールなどの余分な脂肪分を洗い流してくれて動脈硬化や心筋梗塞や脳梗塞などの予防に効果があります。また、抗酸化作用に優れていて、身体の老化(酸化)や動脈硬化を防いでくれます。これらの作用は認知症予防にもつながります。

レシチンは、必須栄養素コリンの良い供給源となります。神経伝達物質にアセチルコリンという物質がありますが、記憶や認知機能に関係しています。また、アルツハイマー型認知症の方は、脳内のアセチルコリンが著しく減っているといわれています。脳の健康を保つのに大切な栄養素です。

《バナナ》

総務省統計局の調べによると、日本国内で1番食べられている果物は、りんご・みかんなどを抑えてバナナが連続1位だそうです。そのぐらい人気の高い果物です。

バナナは、ビタミンB1・B2やナイアシンなどビタミンB群を豊富に含んでいます。これらのビタミンB群が足りないと血糖値が下がりにくくなります。そして、余った糖は体内のたんぱく質と結合して老化を早める原因物質となってしまいます。

また、糖尿病は認知症の一因になるといわれているため、糖尿病を予防するすることは認知症予防につながります。


認知症協会では、医学博士、薬剤師、管理栄養士、シェフ、主婦等、各種専門家の意見を取り入れながら認知症予防レシピを試行錯誤で作っています。

認知症予防の知識とともにお役立てください。

今だけ無料の書籍も是非読んでみてください。

  • この記事を書いた人

山根一彦 医学博士

一般社団法人認知症協会理事。徳島大学大学院医科学教育学部卒。医学博士。 生体防御・感染症代謝を専門とし、ミトコンドリアの活性化、インフルエンザの重症化等を研究。第一三共ヘルスケア株式会社、SBIアラプロモ株式会社など、複数の大手製薬企業で商品の開発・改良に参加。知財として価値の高い複数の特許を取得。 2017年、認知症協会理事に就任。以後、認知症予防に関する講演・執筆活動を行う。2018年より一般の読者向けに無料メール(LINE)マガジンを開始し、現在の購読者は80,000人超え。著書「認知症にならない最強の食事」。

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