書籍「認知症にならない最強の食事」では、認知症予防にオススメの食材や食べないほうがいい食べ物の中で、
代表的なものを紹介しています。
その他にも認知症にならないためには、食べなくてはいけないが、量を控えたほうがいいものも多数あります。
それは、結果的に認知症につながるような病態を進行させてしまうようなものです。
今回のレシピは、脳血管性認知症の主な原因の1つ、高血圧。
そしてその高血圧を進めてしまう塩分過多に着目した作り置きレシピです。
冷蔵庫で一晩置くだけ!簡単!時短!おいしい水だし汁!
塩分を抑える基本はだしを効かせて旨味を感じることです。
しかし、市販の顆粒だしはやはり余分な添加物が入ってたりと使うのに抵抗がある方も多いはず。
無添加のものもありますが、
そもそも自分の好みのだしの味でしょうか??
だしの味と聞いてピンと来ない方、我が家のだしの味を作ってみたい方、
そんな方にもおすすめな簡単便利な作り置き水だし汁の紹介です。
水だし汁とは、昆布や鰹節や煮干し、干し椎茸などを水に入れて作るだし汁のことです。
火を使わないし、煮だし汁のように材料を取り出すタイミングを考えたりする必要がないので、誰でも簡単にだし汁を取ることができます。
【材料】
昆布 10g
鰹節 20g
ミネラルウォーター(軟水) 1ℓ
【作り方】
①鰹節をフライパンでさっと乾煎りするか、電子レンジで20~30秒温める。焦げないように注意してください。
②鰹節が冷めないうちに昆布と一緒に麦茶ポットなどに入れる。
③ミネラルウォーターを注いで一晩(6時間以上)置いたら出来上がり!
※鰹節の香りが立たせるために1度加熱するのがおすすめですが、めんどくさい場合は①を省いてもできます。
補足説明
水だし汁のおいしさ
水だし汁のおいしさの特徴は、雑味が少ないことです。
煮だし汁だと材料からアク汁が出てしまうことがありますが、水だし汁は火を通さずにゆっくり時間をかけて旨味が抽出されるので、すっきりとした上品な味わいになります。
また、水だし汁は冷ます必要がないので、冷たい麺料理やお浸しなどにもすぐに使えて便利です。
濃いコクのあるだし汁が欲しい場合も、水だし汁を材料も一緒に鍋に入れて加熱することで濃いだし汁をとることも出来ます。
この時、弱火で火にかけて沸騰直前で止めてください。
容器について
ふたでしっかり密閉ができて、だし汁の色がわかるように無色透明なものが良いでしょう。
また、容器の口の幅が広い方が材料の出し入れがしやすいです。
「お茶パック」や「不織布パック」を使えばもっと楽に!
パックに材料を詰めておくと、水の中に材料のクズなどが混じらずに後片付けが楽です。
水について
水だし汁に使う水は水道水でも構いませんが、ミネラルウォーターをおすすめします。
ミネラルウォーターには軟水と硬水の2種類ありますが、硬水は昆布や鰹節などと一緒に使うとアク汁が出やすくなるので向いていません。
ミネラル成分の少ない軟水を選びましょう。
日持ちについて
冷蔵庫で4~5日程度持ちます。夏場などは腐りやすくなるので、なるべく早く使い切りましょう。
材料が水面から出ていると、そこからカビが生えてしまうことがあるので常にひたひたに水が入っている状態にしておきましょう。
家族の人数が少なかったり使う頻度が低い場合は、半分量で作ってみましょう。
水だし汁を作った後の出がらし
出がらしの昆布や鰹節は捨ててしまうともったいないです。
だし汁を取った後でも十分おいしく食べられます。ふりかけや佃煮にするとおいしいです。
だしの材料はなんでもあり!
今回は昆布×鰹節で作りましたが、昆布、昆布×干し椎茸、昆布×煮干し、干し海老、干し帆立、昆布×干し海老、昆布×干し帆立など、色々作れるので、家庭のだしの味を作っていくのもおもしろいですよ。
今回は水だし汁の紹介でした。
塩分については、
認知症予防に減塩のススメ。まだまだ日本人は塩分過多だった!?
にも書いていますが、日本人にとって塩分摂取量を抑えることは大事なことと言えます。
急に塩分を抑えた食事にすると、味気なく感じて食事が楽しくなくなってしまいますので、
いろいろ工夫して楽しんでくださいね。