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脳血管性認知症をくいとめる5つの対処法とは?アルツハイマー型認知症と併発させないために

脳血管認知症を予防しよう。認知症予防研究協会

認知症には大きく4つのタイプがあります。

・アルツハイマー型認知症

・脳血管性認知症

・レビー小体型認知症

・前頭側頭型認知症

です。

この中で最も患者数が多いのはアルツハイマー型認知症ですが、2番目に多いのが脳血管性認知症です。

しかしながらこのアルツハイマー型認知症と脳血管性認知症は、両方とも併発しているケースが多く見られます。

今回はその脳血管障害と伴うアルツハイマー型認知症について考察してみたいと思います。

脳血管性認知症とは?

アルツハイマー型認知症の次に多い脳血管生認知症ですが、脳の血管が詰まる脳梗塞や脳の血管が破裂して起こる脳出血などのいわゆる脳卒中で発症する認知症のことです。

脳卒中のような脳血管でのイベントが起きなければ発症しない認知症なので、脳血管性認知症は適切に対処すれば進行を止めることができる認知症とも言えます。

加齢が最大のリスクですが、40歳代で脳卒中を発症した人の認知症有病率は5.5%、70歳代で脳卒中を発症した人では37.8%という研究結果があります。

つまり、脳卒中を発症した年齢が高いほど、脳血管性認知症が起きやすいことがわかっています。

脳血管性認知症のタイプ

脳血管性認知症は脳卒中に起因する認知症ですが、脳卒中は必ずしも症状が現れるとは限りません。

これが恐ろしいところです。

隠れ脳卒中とは?

大きな血管で脳梗塞や脳出血が起こっても、場所によっては明らかな脳卒中の症状が現れないことがあります。

これを隠れ脳卒中と言います。

症状の名前としては脳の細い血管が詰まる「ラクナ梗塞」や、少しの脳出血も隠れ脳卒中に該当します。

症状が現れにくいので、気づかないうちに小さな脳卒中がいくつもできていることもあります。

小さくても脳卒中ですので、脳はダメージを受けています。

したがって、認知症の原因になることは間違いないのです。

脳卒中後の認知症

小さい脳卒中ではなく、症状も現れる脳卒中だと、脳梗塞や脳出血で脳の神経細胞の一部が死滅するので、脳がダメージを受け認知症を発症することがあります。

脳卒中が引き金となる認知症は、脳卒中後、約3ヶ月以内に発症します。

脳卒中は繰り返す起こることがあるので、その度に段階的に認知機能が落ちるケースもあります。

アルツハイマー病との併発

最近、アルツハイマー型認知症と、脳血管性認知症を併発しているケースのいわゆる「脳血管障害を伴うアルツハイマー型認知症」が多く見られます。

特に脳血管障害を伴うアルツハイマー型認知症は、もともと脳内にアミロイドβがたまって脳が萎縮してきているアルツハイマー病の人に、隠れ脳卒中が起こることで発症するものです。

アルツハイマー型認知症も、脳血管性認知症も、加齢に伴って発症リスクが高まりますので、必然の結果ではありますが、

アルツハイマー病に脳卒中が併発すると、一気に認知症が進むとされているので、注意が必要です。

脳血管性認知症の症状

では、横浜総合病院臨床研究センター、センター長、長田乾先生による血管性認知症の症状チェック項目を見てみましょう。

  • 以前はスムーズにできていたことが、段取りよくできなくなった
  • 歩く、食べるなどの動作が、全般的にゆっくりになった
  • 活気がなくなった・言葉数が少なくなった
  • 同じ話を何度も繰り返すようになった
  • 少し前のことが思い出せない
  • 少しろれつが回らない気がする
  • 少しヨタヨタと歩く気がする
  • 些細なことで泣いたり笑ったりするようになった

*上記のうち、当てはまる項目が多いほど脳血管性認知症の可能性が高くなります。特に脳卒中の発症から1年以内の人や、隠れ脳卒中がある可能性がある人、70歳以上の人は当てはまる項目がないかチェックしましょう。

脳血管性認知症が疑われる場合は、専門医にご相談ください。

脳血管性認知症の対処法

脳血管性認知症は、最初に書いた通り、適切に対処すれば発症を遅らせることのできる認知症です。

アルツハイマー病があるけれどまだ認知症の症状がそれほど出ていない人が、脳血管障害を起こすと、認知症の発症時期が早まることがわかっています。

つまり、脳血管障害が起こらないように生活習慣の改善などを行うことが、認知症の発症予防につながるのです。

脳卒中の再発は約2割の人で、その後10年間に起こるそうです。

再発は脳の状態を一気に悪化させるため、再発予防は怠ってはいけません。

それ以上悪くならないようにすることが脳血管性認知症では大事なのです。

脳血管性認知症を食いとめる5つの対処法とは?

脳血管性認知症を食い止める対処法として大きく5つが考えられています。

1、危険因子の管理

脳卒中の発症には、高血圧、糖尿病、脂質異常症、心不全、不整脈、腎臓病などの疾患や、喫煙、飲み過ぎ、脱水も危険因子としてあげられます。

このような危険因子をしっかり治療、管理することが大切です。

もちろん薬は症状が出たり病気がと診断されないと処方されませんから、普段から規則正しい生活と足りないものはサプリメントで補うなどして対策をとります。

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2、抗血栓療法

脳梗塞を起こしたことがある人は、抗血小板薬や抗凝固薬などの血液を固まりにくくする薬で血栓を防いで、脳梗塞の再発を予防します。

脳梗塞を起こしたことがな人でも、生活習慣病気味な人は、日頃からDHA・EPAやイチョウ葉エキスなどのサプリメントを積極的に摂取して血液の流れをよく保つことが大切です。

3、認知症の薬物治療

認知症のマナージメントも当然必要になってきます。

現時点では進行を遅らせる効果を期待する薬しかありませんが、定期的に専門医に見てもらって病状を把握しましょう。

4、周りの方の接し方、社会活動

脳血管認知症でもアルツハイマー型認知症でも、本人は今までできたことができなくなっていることがわかっています。

周りの理解と見守る姿勢が大切です。できることはできるだけやらせてあげましょう。

地域活動などの社会活動もいい刺激になります。

5、運動習慣

特に下半身の筋力維持は、脳にとてもいい刺激になります。

無理のな範囲でウォーキングを行ったり、景色などに関心を持って散策するのもいいでしょう。

緑の中を歩くだけでストレスが発散できるという研究結果もあるので、時間があるときは緑の生い茂った散歩道を歩いてみましょう。


認知症は不可逆の疾患ですが、発症を予防したり、進行を遅らせることはできます。

脳血管性認知症は特に、脳血管イベントが起きなけば進行を止めることができる認知症です。

現在の自分自身の状況を把握して、予防対策をとりながら生活することが大切です。

認知症予防研究協会では、少しでも知識を頭に入れておくことで、行動が変わると考えています。


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