認知症予防レシピ。ズッキーニパスタの濃厚トマトソース

認知症予防に良い成分 認知症予防レシピ

美味しくなければ続かない!ノングルテン、糖質オフのズッキーニパスタ

認知症協会の見解として、認知症予防のために大切なのは、健康的な食生活と運動習慣、それと適切な脳への栄養と刺激だということはお解り頂けていると思います。

それを踏まえた上で、日本における大きな問題の1つは、生活習慣病を改善するのは食事や運動と言っておきながら、それを提供するサービスがあまりに少なすぎることです。

しかもそのサービスを受けるとなるとかなり高額になってしまうのが現状です。

パーソナルトレーンングもしかり。

食事管理もしかり。

手軽で安価で買える食べ物は生活習慣病に陥りやすいものばかりです。

なんの目的もないトレーニングは継続率がかなり低くなります。

認知症予防に筋肉をつけるトレーニングと健康的な食事は欠かせませんので、

この分野にもしっかりとアプローチしていきたいと考えています。

少し違う話になりましたが、今回紹介するレシピは、最近注目されている「糖質オフ」を認知症協会なりに解釈したレシピです。

糖質オフは炭水化物を始めとする糖質をカットすることが健康に繋がるという考えの元、様々な糖質オフの製品が出ています。

しかしながら、糖質オフにこだわるために、余計な添加物でハリボテをしている製品もちらほら見えます。

どうせなら、炭水化物そのものを新しいものに替えて、より美味しく食べることができたら長続きするだろうと取り入れたのが野菜麺です。

手短に麺のような形状になるズッキーニを使ったレシピを紹介します。

ダイエットにも、糖尿病予防にも、認知症予防にもなるレシピです。

濃厚トマトソースで食べるズッキーニパスタ

【材料】

ズッキーニ 3本

トマト缶 1缶(400g)

ブラックオリーブ 10個

ニンニク 3片

エキストラバージンオリーブオイル 大さじ1

コンソメ 1袋

ハーブソルト  適量

パルメザンチーズ 適量

【作り方】

①ズッキーニをスライサーか千切りピーラーで長細くスライスする。

ニンニクはみじん切りかすりおろしておく。

ブラックオリーブは輪切り。

②フライパンにエキストラバージンオリーブオイルとニンニクを入れ弱火で香りを出す。

③ニンニクの香りが出てきたら、トマト缶とコンソメを入れ、トマトを潰しながら10分程炒める。ブラックオリーブを入れて混ぜる。

④ハーブソルトで味を整えて、切ったズッキーニを入れて1~2分ほど混ぜてソースをからめる。(ズッキーニは生でも食べられるので、サッと火を通すことでシャキシャキとした食感を味わえます)

⑤お皿に盛り付けてパルメザンチーズを振りかけたら出来上がり!

認知症予防レシピ。濃厚トマトソースで食べるズッキーニパスタ。

~レシピで使った食材の豆知識~

《ズッキーニ》

旬は6~8月の夏。

表面にツヤがあり、全体の太さが均一なものを選びましょう。

特に多く含まれている栄養素はビタミンB群とβカロチン(ビタミンAの一種)です。

また、カリウム・食物繊維も豊富に含んでいます。また糖質が少ないので、糖質を控えている人にもおすすめです。

βカロチンには強い抗酸化作用があります。身体を錆びつかせたり、がんの原因になると言われている活性酸素から守ってくれます。

ズッキーニに含まれているビタミンB群は、ビタミンB1、B2、B6、葉酸、ナイアシンなどがあります。

身体の代謝を良くすることで、肌の状態やむくみなどを改善する効果、貧血予防や疲労回復など様々な効果があります。

カリウムは体内のナトリウムの排泄を助け、むくみや高血圧の改善に効果があります。

食物繊維には水溶性と不溶性があり、ズッキーニには不溶性食物繊維が多く含まれており、便秘改善効果があります。

ズッキーニは油と相性がとても良いです。エキストラバージンオリーブなどの良質なオイルを使って料理しましょう。

《トマト》

トマトに豊富に含まれているリコピンという成分には強力な抗酸化作用があります。

リコピンはカロテノイドの一種で、果物や野菜などに含まれている赤い天然色素のことです。このリコピンはカロテノイドの中でも抗酸化作用が強く、βカロテンの約2倍、ビタミンEの約100倍も効力があると言われています。

抗酸化作用とは、体内で作られる活性酸素に対抗する作用です。

活性酸素は体内で細胞やDNAを傷つけ、老化を促進させたり生活習慣病やガンの原因になると言われています。

これまでの研究により、リコピンには神経保護する作用、コレステロールを下げる作用、動脈硬化予防する作用、ガンの抑制作用があることがわかっています。

そして、脳の炎症を抑制してアルツハイマー型認知症の予防に効果が期待できるそうです。

トマトに含まれているリコピンの含有量は完熟度によって違い、完熟トマトの方がリコピンが多いです。

リコピンは熱に強い成分なのでトマト缶やトマトジュースなどのトマト製品からでも摂取できます。また、リコピンは油に溶けやすい性質を持っているので、油を使った調理法で吸収率がアップします。

トマトとズッキーニを使ったラタトゥイユやカポナータはオリーブオイルで栄養素の吸収率もアップするので、おすすめな料理方法です。

《ニンニク》

旬は5~7月。

皮がきれいなもの、重みがあってふっくらとしているものを選びましょう。

独特の臭いのもとのアリシンには強力な抗酸化作用があり、がんの予防効果は食材のなかでもトップクラスと言われています。

ブロッコリーなどと組み合わせるとがん予防効果がアップします。

アリシンはスコルジニンとともにビタミンB1の効果を高めて血行促進、疲労回復、体力増強、コレステロール低下に働き、殺菌作用もあるので風邪予防にも効果的です。

しかし、食べ過ぎると胃が荒れるので注意して下さい。


今回はズッキーニをパスタに見立ててレシピを作りました。

人には先入観と学習能力がありますので、パスタと言えばもちもちしたもので小麦でできているとインプットされています。

ですが、クスクスやトルテッリや餃子の皮だってパスタと言えるんです。

ズッキーニ麺も先入観を持たずにパスタのように食べられれば、楽しく美味しく満足に健康的な食事に近づける方法の1つだと考えられます。

しかしながらとりあえず、

美味しいので是非どうぞ!

もちろんこれだけでは足りない栄養素もありますので、取りこぼしのないように、無料の書籍の内容を参考にしてみてください。

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  • この記事を書いた人

山根一彦 医学博士

一般社団法人認知症協会理事。徳島大学大学院医科学教育学部卒。医学博士。 生体防御・感染症代謝を専門とし、ミトコンドリアの活性化、インフルエンザの重症化等を研究。第一三共ヘルスケア株式会社、SBIアラプロモ株式会社など、複数の大手製薬企業で商品の開発・改良に参加。知財として価値の高い複数の特許を取得。 2017年、認知症協会理事に就任。以後、認知症予防に関する講演・執筆活動を行う。2018年より一般の読者向けに無料メール(LINE)マガジンを開始し、現在の購読者は80,000人超え。著書「認知症にならない最強の食事」。

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