インド人の認知症発症率が低い理由。認知症予防効果のあるターメリックでターメリックライスを作ってみた。

認知症予防に良い成分 認知症予防レシピ

インドの人は認知症になりにくい!その予防効果はカレーにあった?!

カレーは認知症の予防効果がある可能性がある!

認知症協会では、認知症の予防に大事な成分として「フェルラ酸」をご紹介しています。

フェルラ酸は米ぬか油に多く含まれており、抗酸化作用が強いです。

脳の炎症を抑える効果も強いので、脳の老化を防ぎ、認知症の発症を予防するには欠かせない成分です。

フェルラ酸が2つ引っ付いたのがクルクミン、ターメリックから抽出されたのがクルクミン

実はインド人の認知症発症率がアメリカ人の1/4というデータがあります。

理由の1つとされるのがインドの国民食であるカレーです。

カレー粉のスパイスの中の1つのターメリック(ウコン)に含まれているクルクミンは、

ポリフェノールの一種で認知症予防にかなり効果があるといわれています。

そもそもクルクミンは認知症の発症予防に欠かせない「フェルラ酸」が2個くっついたような格好をしています。

なのでこのカレーに入っているターメリックのおかげで、認知症の発症が予防されている可能性があります。

ターメリック(ウコン)から抽出できるクルクミンは、抗酸化作用が高く、

アルツハイマー型認知症の原因物質とされるアミロイドβの脳内への蓄積を防ぐ効果があるといわれています。

固まると毒性を持つアミロイドβですが、クルクミンを加えると固まらず溶けていくことが確認されています。

動物実験レベルでは、アルツハイマー病変が減っていくというデータもあります。

ウコンにも種類がある!どれが一番いいウコン??

ウコンにはたくさんの種類があります。

日本では主に3種類のウコンが栽培されています。

「秋ウコン」・「春ウコン」・「紫ウコン」の3種類です。

※通常ウコンというときは「秋ウコン」をさします。

クルクミン含有量もそれぞれで違います。

秋ウコン 1.1~4.8%

春ウコン 0.3%

紫ウコン 0%

秋ウコンのクルクミン含有量がダントツに多いです。

このことから、クルクミンの効果を得たいなら「秋ウコン」を選びましょう。

どのくらいのターメリックを食べれば効果があるのか?

1日の目安摂取量は3g(約小さじ一杯分)程度。

クルクミンは水に溶けにくく、体内で非常に吸収されにくい性質があります。

水に溶けにくいですが、脂溶性で油には溶けやすいため、油を使って料理をすると吸収率が良くなります。

スーパーなどで売っている市販のカレー粉やカレールウはウコン含有率が低いので、

もし市販のものを使ってカレーを作るときは、追加でターメリック(ウコン)を混ぜるといいでしょう。

さらに、きな粉や大豆を入れるとレシチン効果でクルクミンの吸収率が高くなります。

また、市販のカレールウやレトルトカレーには、

認知症に良くないとされる植物油脂(サラダ油、パーム油、大豆油など)や添加物が使われているので、

できたら良い油(オリーブオイルなど)とカレー粉を使って自分で作るのがベストです。

油を使わずにサバの水煮缶で作るサバカレーなども、認知症予防に効果のあるDHAが豊富に含まれているのでおすすめです。

自分で料理することで、脳が刺激されてがさらに認知症予防となるので一石二鳥です!

カレーライスはおいしいのでおかわりしたくなりますが、ご飯の量にはほどほどに。

ご飯や麺などの炭水化物は血糖値を急激に上昇させます。

高血糖は老化を促進させるので、認知症だけでなく様々な病気の原因となります。

カレーを食べる前に食物繊維が豊富なサラダなどを食べて、血糖値の急上昇を防ぎましょう。


魔法の粉!ターメリック(ウコン)で、ターメリックライス作ってみました!

◎ターメリックライス

《材料》3合分

白米  3合

ターメリックパウダー   小さじ1/2~1

《作り方》

①いつも通りに米をとぐ。

②いつもと同じ分量の水を入れて、ターメリックパウダーを加えて全体を軽くかき混ぜて、通常通りに炊く。

※ターメリックパウダーの分量はお好みで小さじ1/2~1程度で加減してください。

※今回は小さじ1入れて炊きました。

《食べた感想》

香りは、そんなに強くなかったです。ほのかに土っぽいような、、、香りの少ない生姜のような、、、。嫌な感じの香りではなかったです。

味も強くないので、どんなおかずにも邪魔にならないと思いました。

毎日ターメリックライスでも大丈夫だと思えるくらい癖がなかったです。

次回は、もう少しターメリックパウダーの量を増やして炊いてみようかなと思っています。

初めてターメリックライスを作る人で、味や香りに不安がある人は、小さじ1/4くらいから炊いてみて、大丈夫そうなら増やしていけばいいと思います。

思ったよりも食べやすいので是非作ってみてください。

うちの4歳の坊やもパクパクと食べていました。

子供のご飯の色付けにもおすすめです。


手軽にクルクミンをとるには?

クルクミンは水に溶けにくく、腸からの吸収が悪いことがわかっています。

最近では微粒子クルクミンや、油成分のスクワレンと一緒に食べると吸収が30倍ほど上がる、

というデータもあります。

認知症協会では、手軽に良いものを、

体の負担やストレスなく取り入れていただくために、サプリメントも推奨しています。

サプリメント選びの際は、クルクミン、もしくは、その認知症予防効果のもとである、

「フェルラ酸」が入ったものを選ぶと良いでしょう。

もちろんこれだけが全てではなので、欲張りにいろいろ試してみてください。

  • この記事を書いた人

山根一彦 医学博士

一般社団法人認知症協会理事。徳島大学大学院医科学教育学部卒。医学博士。 生体防御・感染症代謝を専門とし、ミトコンドリアの活性化、インフルエンザの重症化等を研究。第一三共ヘルスケア株式会社、SBIアラプロモ株式会社など、複数の大手製薬企業で商品の開発・改良に参加。知財として価値の高い複数の特許を取得。 2017年、認知症協会理事に就任。以後、認知症予防に関する講演・執筆活動を行う。2018年より一般の読者向けに無料メール(LINE)マガジンを開始し、現在の購読者は80,000人超え。著書「認知症にならない最強の食事」。

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